さて、今回は全国にいらっしゃる私の大事な生徒さん達を訪ねる「日本縦横断ツアーみんなに会いに行く旅」シリーズ。
晩秋の宮崎県・高千穂と日向を訪ねます。
手前みそですが私が主宰しているマイル講座塾は生徒さんが全国にいらっしゃいます。
ただこのコロナ禍で海外はもちろんのこと、国内の移動もしづらい風潮に。
それならいっそ私がマイルで全国の生徒さんたちを訪ねよう、お一人様なら何とかなるんじゃないかと企画したのがこのシリーズです。
さて、高千穂には「天孫降臨(てんそんこうりん)の地」として神話があり、大御神社(おおみじんじゃ)は「日向のお伊勢様」と親しまれておりどちらも開運の旅には外せません!
新型コロナウイルスの収束も全く見えない昨今、可能な範囲内でできることをやってみんなで乗り切ろう!と張り切って行ってきました。
正念寺ロッジは和と北欧が調和したお宿
初日に宿泊するのは高千穂町の「正念寺ロッジ」。
正念寺は440年もの歴史があり、美しい大自然のなかに凛と佇む浄土真宗の寺院です。
その寺院に隣接するロッジは高千穂の自然に溶け込む和洋折衷な建物。
モダンでありながらどこか懐かしい雰囲気が漂います。
それもそのはず。
ロッジのホストを務めて下さるのは第17代目ご住職の奥様でイギリスご出身のヴィクトリアさん。
流暢な日本語で優しく接してくださいます。
そうそう!お寺といえば猫!なぜかお寺には猫がよく似合います。
もちろん正念寺の境内でもこんなかわいいニャンコがお出迎え。
カメラ目線はもらえませんでしたが、人なつっこくて近づいても逃げませんでした。
他にもコスモスが美しく咲き誇っていて秋の淋しさを紛らわせてくれます。
さっそくロッジの中へと足を踏み入れると…
まるで北欧のお宅に招かれたよう!吹き抜けが気持ちよくぬくもりを感じる空間。
まずは手を洗わせてもらおうと洗面所に行くと。
細部までこだわった作り。
ロフトから見下ろしてみたら、暖炉と囲炉裏があって不思議な、でも落ち着く空間です。
個室だって和と洋が見事に融合しています。
写真左の「紫の部屋」は手彫りの窓枠が和そのもの。なのに大きなベッドや屋根裏風の天井がミスマッチではなく、むしろ妙にしっくり。
写真右は「緑の部屋」。コンパクトでありながら外の景色を切り取ったような窓がとてもおしゃれ。
小鳥のさえずりが聞こえてきそうです。
こちらのロッジ、キッチンがついていて食事は自分たちで用意します。
今夜のメニューは宮崎ポークとキノコのお鍋。自分で言うのも何なんですが…とてもいいお出汁が出ていて美味しかったです。
温かい料理を囲むといつも以上に会話もはずんでとても楽しいひとときでした。
余談ですが最後の〆には雑炊…お腹いっぱいでしたがしっかりと頂き、さらに薪ストーブで焼いた「焼き芋」までたいらげましたよ~。
どれだけ食うねん…という、神話の山里の夜でした、笑。
いつもとは違う体験に話は尽きず夜がふけていきます♬
国内最大級のさざれ石や神明造りが美しい大御神社
翌日は快晴!
少しだけ早起きして日向市の大御神社へ向かいます。
澄み渡った空に国の登録有形文化財である社殿がよく映えますね。
昨日の正念寺とは対照的に、ここ大御神社は海岸にある神社。海が目の前です。
ご祭神とご利益
ご祭神は天照大御神。そのご由緒とは…
天孫(天照大御神の孫)・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は天照大御神の命を受け高千穂に天降りされた時のこと。
この地を通られた際、千畳敷の盤石(いわお)から大海原を眺望され天照大御神を奉祀して平安を祈念されたことが創始とされています。
ご利益は
- 厄除け
- 運気上昇
- 開運招福
土台の柱状節理は1500万年前の堆積物
地図でご覧の通り社殿は海の近くにあり境内からちょっと歩くとそこは海岸。
社殿を支えている柱状節理(ちゅうじょうせつり)ははるか昔、海底火山の活動によって噴出した火砕流が堆積したあと長い年月をかけて固まったもの。
「断層」というと岩体の両側に「ずれ」があるもので、その「ずれ」が見られない時に「節理」というそうです。
そこには「亀岩」という亀に少し似た形状の岩もあり、それもまた健康長寿の象徴とされています。親亀・子亀・孫亀と3体もあるので、ここもぜひ押さえておきたいところ。
ではいよいよ「あの」さざれ石を拝見!
国内最大級のさざれ石
「君が代」でうたわれている日本で最も有名な石ですからこれを見ずに帰ることはできません!
「さざれ石(細石)」とは小石のこと。
この地域は広範囲に渡って浅い海岸平野という地形だったため、河口付近に大量の小石がたまりそれが砂や粘土と混ざり合ってさざれ石となったんだそう。およそ2000万年前のこと。
2003年の9月に境内地の拡張工事をした際に発見されたもので1番大きいのは周囲が30mで高さが4m!
いくら長い年月をかけたとはいえ小石がこんな大きな盤石になるなんて!
そこで古文書にある大御神社のご由緒「瓊瓊杵尊が大きな岩(神座・かみくら)の上にお立ちになって大海原を眺望された」というその大きな岩。
それがようやく見つかったと注連縄がかけられました。
全国にはさざれ石がいくつか点在していますが、こちらのさざれ石は最大級です。
右の写真は柱状岩とさざれ石群の分岐点を示したもの。
よく見ると色や形状などに変化が見られます。
地質に関してはド素人の私でも「間近にこれが見られるなんて貴重!」と思い撮影しました。
神座の前には人工の水窪
先ほどの神座の前には人の手で作られたであろう水窪があり、形状はすり鉢様。
その壁面に渦巻き状に線が引かれており、底には卵型のさざれ石がそっと置かれていました。
さざれ石の大きさは長径1m、短径70cm。
約5000年前の縄文時代に創られたと推測されているそうです。
当時の人々に「龍神信仰」があったという裏付けになる遺跡で、渦巻き状の線は「龍」で卵型のさざれ石は「龍の卵」と考えられていたよう。
お次は「龍」つながりで秘密のパワースポットへいざ!
鵜戸神社は龍神信仰の地に鎮座
隣接する摂社・鵜戸神社(龍宮)に向かいます。
大御神社から東へ徒歩3分ほどで鵜戸神社が鎮座する海岸に到着。
ご祭神とご利益
ご祭神は
- 鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
- 彦火瓊々杵命(ひこほのににぎのみこと)
- 彦火々出見命(ひこほほでみのみこと)
- 豊玉姫命(とよたまひでのみこと)
- 塩筒大神(しおつちのおおかみ)
ご利益は
- 安産
- 航海安全・交通安全
- 事業繁栄
- 厄難消除
昇り龍に感動
海に面した岩窟そのものがご霊域とされていて大御神社から足を運ぶと写真左の鳥居があります。
その先にあるのが写真右のような急な階段。
こんな切り立った断崖ですから階段が整備されていることが既にありがたいこと。とはいえ、人が1人やっと通れるほどの幅です。動きやすい服装・歩きやすい靴で出かけられることをオススメします。
そんなことを言っているうちに無事、階段を降り立ち少し進むとそこには鳥居が!
高さは20m・幅8m・奥行が40m。これが人の手で掘られたらしいと聞き思わず言葉を失います。
この鳥居の奥には御社が鎮座していてそこから振り返ると…
何とも神々しい白龍のお姿が!
これを見たら手を合わさずにはいられません。体全体にたっぷりと龍神さまのパワーをいただきます。
そのおかげか帰りは疲れも感じず足取り軽く鵜戸神社をあとに。
今夜は生徒さんたちもご招待して宮崎シーガイアシェラトンに宿泊です。
まとめ
こんな時でもできることはあるんじゃないかと思ったことから考えたこの企画、「できない」「会えない」がスタート地点だったこともあり、ほんのちょっとしたことにも大きな喜びや感動があります。
まだまだ今の状況は長引きそうなのでこれからも手探りでできることを探していくつもりでいます。
明日はマリオットボンボイ系列のシーガイアシェラトンホテルにお泊りして、青島神宮に参拝の予定です♡
宮崎シーガイアシェラトンのお話しはこちらからどうぞ♡