マイルの価値を徹底調査!使うときと貯めるときではどう違う?

マイルの基礎知識

当サイトでもサイト名にある通り「マイル」について事あるごとに触れてきました。
ただ、マイルって人によっては「いまいちイメージしづらい」そうなんです。
確かにマイルって言ったら「距離の単位よねぇ」って思っちゃいます^^;

そこで頷いてるあなた!
「マイル初心者感」が抜けない私が思い切って解説します!

「マイルって具体的にはどんなもの?」
「ポイントとどう違うの?」

なんて疑問とともにマイルを貯めるときと使うときの価値について、できる限りわかりやすくお伝えします。

マイルの概念

そもそも「マイル」とは?

マイルのもともとの意味

マイルって空のイメージが強いですが実は陸上(競技という意味ではありません)での長さの計測に使われることが多いんだそう。

具体的には
1国際マイル=1,760ヤード=1,609.344メートル

国際マイルの他にも

  • 測量マイル
  • 法定マイル

があるそうですが、それらは一般的ではなく、ごくごく一部で用いられるためここでは割愛。

「今日ではむしろこちらが一般的」なマイルとは?

日常生活でよく耳にするマイルとは「マイレージサービス」で付与されるマイルのこと。
「航空会社が顧客へのサービスとして付与するポイント」の意味で使われることが多いですよね。
だからこそ「マイル=空のイメージ」なんですね。

世界で一番最初にマイレージサービスを展開したのが1981年5月1日。アメリカン航空でした。
なんとたった1年で100万人の会員を獲得したんだとか。
なお、日本での本格導入は1997年。
かなりの後発でしたが今ではすっかり根付いています。

マイルの価値ー1マイル貯めるにはいくら必要?

ではタイトルにある通り、マイルの価値とはどのようなものでしょうか。
ここでは皆さんに分かりやすいようにお金(日本円)に換算しつつ考察。

フライトで付与されるマイル

計算したところ国内線のフライトで1マイル獲得するには47~48円必要とわかりました。
その根拠がこちら↓

【JALの場合】

<条件>

  1. 大人普通運賃
  2. 通常期・平日
  3. 羽田ー那覇

<結果…47.774円/1マイル>

  • 付与:984マイル
  • 運賃:47,010円
【ANAの場合】

<条件>

  1. フレックス(普通席)
  2. 通常期・平日
  3. 羽田ー那覇

<結果…47.469円/1マイル>

  • 付与:984マイル
  • 運賃:46,710円

それぞれ運賃を付与されるマイルで割ったら47~48円と算出されました。

買い物で付与されるマイル

かつてマイルは「フライトしているうちに自然と貯まっていた」が売りでしたが、その後はいかに経費をかけずにマイルを貯めるかが大きな課題に。
そこで国内大手航空会社では提携カードに入会すれば普段の買い物でもマイルが貯まるというシステムで顧客獲得にのりだします。

そこで買い物することで付与されるマイルについても調べました。

結論からいうと200円の買い物で1マイルです。
といってもカードの種類によっても積算率は大きく変わりますので両社とも一般的なクレジット機能付きカードで調べました。

JAL・ANA普通カード比較一覧 ※アメリカンエキスプレスは年会費が異なるためここでは比較対象外
年会費 国際ブランド 付与されるマイル 備考
JALカード 初年度無料
2年め以降2,200円
Mastercard
VISA
JCB
特約店:200円=2マイル
他:200円=1マイル
マイル移行手数料0円
ANAカード 初年度無料
2年め以降2,200円
Mastercard
VISA
JCB
ANA航空券購入:100円=1.5マイル相当
他:1,000円=1P=5マイル
マイル移行手数料0円(5マイルコース)

マイルの付与の方法に多少の違いはありますが買い物では1マイル=200円と考えて良さそう。

マイルの価値ーマイルを使うときはいくらになる?

マイルを貯めるのに必要な金額がわかったところでお次は貯めたマイルを使うときにいくらになるかを見てみます。

特典航空券に交換

特典航空券とは貯めたマイルで交換できる航空券のこと。
マイルの価値をもっとも感じるという人が多い使い方です。
ここでは

  • 通常期の平日
  • 普通席(エコノミー)
  • 大人1人

という条件下で算出したところ、特典航空券に交換する場合、国内線ではだいたい1マイルあたり3円~7円ほどの価値になる、ということがわかりました。
根拠はこちら↓

特典航空券の必要マイル数と本来の運賃(どちらも片道)及びマイルの価値
東京ー名古屋 東京ー大阪 東京ー札幌 東京ー沖縄 東京ー石垣
JAL 6,000マイル/21,430円 6,000マイル/26,430円 7,500マイル/38,760円 9,000マイル/47,010円
10,000マイル/67,890円
3.57円 4.405円 5.168円 5.22円 6.789円
ANA 6,000マイル/21,230円 6,000マイル/26,150円 7,500マイル/38,660円 9,000マイル/46,710円
10,000マイル/65,090円
3.5383円 4.3583円 5.15円 5.19円 6.509円

この表でわかるのは距離が長い方がマイルの価値が上がる、ということ。
つまり国際線であればさらにの価値は高いと考えられます。

そこで東京ーハワイも計算してみました。
運賃540,300円÷必要マイル数40,000マイル=13.5075円
マイルの価値は石垣のおよそ2倍という計算。

その他の使い方で価値を知る

マイルのその他の使い方ーJAL
国際線アップグレード特典 ソウル:12,000マイル(ビジネスクラス)
シンガポール:20,000マイル(ビジネスクラス)
シドニー:25,000マイル(ビジネスクラス)
ホノルル:30,000マイル(ビジネス→ファーストクラス)
パリ:48,000マイル(ビジネス→ファーストクラス)
e JALポイントに交換 航空券購入
ジャルパックツアー購入(一部購入できないツアーあり)
JALクーポンに交換 航空券・ツアー購入・機内販売・宿泊・飲食
ショッピング等 JALカード年会費支払い(条件あり)
JALとっておきの逸品
JALふるさとからの贈りもの
JALミニマイル特典
電子マネー・提携先ポイント交換
マイルのその他の使い方ーANA
提携パートナーのポイントに交換
楽天Edy10,000マイル→10,000円分楽天Edy
楽天ポイント10,000マイル→10,000ポイント
スターバックスカード10,000マイル→10,000円分をスターバックスカードに入金
Tポイント10,000マイル→10,000ポイント
nanacoポイント10,000マイル→10,000ポイント など
提携レストランで食事 ザ・ペニンシュラホテルズ
シャングリ・ラ ホテルズ&リゾーツ
ジョエル・ロブション
オークラ ホテルズ&リゾーツ など
ヘア・メーク Hair&Make EARTH 10,000マイルコース
リラクゼーション てもみんグループ 10,000マイルコース
PCR検査 陰性証明書なし 11,000マイルコース
陰性証明書あり 14,000マイルコース
ショッピング A-style 1マイル=1円

やはりマイルは使い方でその価値が大きく変わりますね。

マイルとポイントの違い

マイルについてその価値を算出しながらポイントとの違いは感じたことと思いますがもう少し具体的にしてみますね。

私が思うマイルとポイントの違いはこちら↓

マイルとポイントの違い
航空券との交換 価値 種類の豊富さ 汎用性
マイル 使い方で大きく変わる 比較的少ない
ポイント ほぼ一定 豊富

人によって意見は分かれるかも知れませんが私のイメージはこんな感じ。

マイルの一番の特徴は「航空券と交換できる」こと。
ポイントが直接、航空券に変わることはまずありません。

対するポイントは何といっても汎用性が高い!
日常生活の至る所にポイントは溢れています。
それだけに種類も豊富でどれが自分に一番あっているのか、なんて考えても考えても答えは永遠に出ないほど。

その点マイルは違いますね。
日本人のマイラーのほとんどは「JALマイル」か「ANAマイル」をメインに貯めているんじゃないかと思います。
ポイントのように迷うこともなくはないですがせいぜい「JAL派」か「ANA派」か、というところ。

価値に関してはそのポイントごとにだいたい決まっていますよね。
「1ポイント=1円」など。
ところがマイルは使い方しだいで10倍やそれ以上に差が出てしまうんですね。

ただ個人的には、マイルをより高い価値で使うことももちろん悪くないですが「自分にとって」価値ある使い方がもっと大切かな、と思います。

まとめ

今回はマイルの価値について

  • 貯めるときの金銭的価値
  • 使うときの金銭的価値

などについて調べてみました。

内容をもう一度おさらい。

  • フライトマイル(フライトで付与されるマイル)は国内線の場合だいたい47~48円で1マイル獲得
  • ショッピングマイル(買い物で付与されるマイル)は普通カードなら200円で1マイル程度
  • 特典航空券に交換するとマイルの価値は距離によって3~7円ほど(国内線)
  • ショッピング等で使うときは1マイル=1円くらいになることが多い など

ああでもない、こうでもない、なんて考えながらふと思ったこと。
「行きたいところに連れていってくれるのがマイル」。
やや強引な考え方ですが(笑)。

旅を愛する人ならばマイルの保有はもう常識と言っても過言ではありませんね。