秋の京都へ神ムスビ巡礼旅~皇大神社・天岩戸神社

神結びの旅

秋が日に日に深まってきました。各地で紅葉が見ごろを迎えています。

京都はいつ訪れても四季折々の表情がありますが、秋はまた古都に彩りを添えて一層美しい景色で私たちを楽しませてくれます。

自然に癒されたいと思ったら秋の京都はおすすめ。

そう、京都が1年で最も美しい季節にどうしても見ておきたくて「神ムスビ聖地巡礼」と称して行って来ました!

元伊勢内宮皇大神社は80余の末社に圧倒

さっそくこんなにきれいな紅葉に出迎えられました。何だか幸先が良さそう。

葉が落ちる直前まで精いっぱい主張している—自然の力強さと儚さを感じます。

元伊勢内宮皇大神社に到着!


皇大神社の基本情報

ご祭神
天照皇大神(あまてらすすめおおかみ・天照大御神のこと)古事記では「天照大御神」で統一されていて、日本書紀では「天照大神(あまてらすおおかみ)」や「天照皇大神」など複数の神名が記載されています。

ご利益

  • 国土安泰
  • 五穀豊穣
  • 生命力向上 など

ご由緒

天照大神は古くは宮中に祀られていましたが崇神天皇5年(紀元前93年)に疫病が流行したため祭祀でそれを鎮めるために翌年、天照大神を宮中の外に出すことに。

天皇の命を受けた豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)は各地を転々とし、最終的に現在の伊勢市にたどり着いたもののその54年も前にこの地に奉斎したとされています。

いよいよ皇大神社に到着!

目の前には長い石段。ここを昇ったら鳥居があります。

「元伊勢内宮」とあるのは、伊勢神宮が現在の伊勢市に鎮座する以前にこの地に内宮があったから。

それにしても石段けっこうきついです(^^;)

ただ、こんなに自然いっぱいの緑の中の中を一心不乱に歩き続けるという機会があまりないのでこれはこれで気持ち良かったです♡

↑ご祭神とご由緒が解説されています。

全国でも珍しい黒木の鳥居をくぐると目の前には拝殿。

もうこの佇まいだけでいかに由緒正しいのかが伝わってきますね。

さっそくご参拝させていただこうと足を踏み入れると中はご覧の通り。

清潔感と解放感のある空間でした。

この日は参拝者もぽつりぽつり。皆さん熱心にお参りされていました。

拝殿の奥はご本殿でその建築様式は伊勢神宮と同じ神明造。神社の建築様式としては最も古いんだそうです。

しかも屋根は茅葺。茅葺屋根の神明造は全国的にも珍しいとのことで、黒木の鳥居と併せて一見の価値は十分あります。

境内には巨木がいくつもありますが、ご社殿の傍らには「龍灯の杉」と名付けられたご神木。

樹齢はなんと!2千年!!

そしてこのご神木には伝説があります。

【龍灯の杉伝説】
節分の夜、丑三つ時になるとこのご神木の梢に龍王様が龍宮より天照大神に神灯を捧げる。そしてその灯りは下枝から上枝へと昇っていき、やがて天まで至る。

境内には他にも「御若叡(みわかえ)の森の御庭」があります。

昭和天皇御在位60年の記念として造られました。

そこには「君が代」の中にある「さざれ石」が奉納されています。(「さざれ石」については『“日本縦横断ツアーみんなに会いに行く旅 ”in 天孫降臨の地高千穂&日向大御神社』をご覧ください)

岐阜県揖斐の山中で産出されたものだそうです。

また、昭和天皇が自然環境保護にお寄せになった御心を詠まれた御製(ぎょせい)が刻まれた御製碑も拝観することができます。

訪れた人々が思わず目を見張るのが83社もある末社。

下図のようにご本殿をぐるりと囲むように配置されています。


引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%87%E5%A4%A7%E7%A5%9E%E7%A4%BE_(%E7%A6%8F%E7%9F%A5%E5%B1%B1%E5%B8%82)

これらは「八方詣」というひとつひとつの末社にお参りして四方八方の厄を取り除くという信仰があり、現在も年末年始や節分などには多くの方が八方詣をされるそうです。

坂道を下ったところにあるのがこちらで最も強力なパワースポットと言われている「天龍八岐龍神社」。

八つの頭と八本の尾を持つ怪物・八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が祀られています。


そして、境内の手前ではこんな↑建物?資料館?があります。ずいぶんと古い建物のようです。

そこに掲げられていたのが…

こちらのご祭神である天照皇大神(あまてらすすめおおかみ)の絵。

「明治45年」とありますから100年以上も前に奉納されたものですね。

開いた扉から見えるのは「日出の奇麻知(くしまち)」の図。

これは太陽の通り道を表していて、冬至の日に皇大神社と伊勢神宮を結んだライン上を太陽が通るんだそうです。

元伊勢と伊勢が結ばれるなんて何だか出来すぎ!けどそこが「古代の神秘」なんでしょうね。

ちなみにこの太陽の通り道(レイライン)は他にもあってそこからは多くの古代遺跡が見つかっています。そんなことから古の人々の太陽信仰と深い関わりがあると考えられているとのこと。

今も昔も太陽の恵みがないと人間は生きていけないのだと諭された気がしました。

こちらの建物の中には他にも龍の絵や神様方の絵姿、こちらの神社で撮影された不思議な写真などが展示されています。

一通りご挨拶がすんだら、ここから歩いて十数分の天岩戸神社へ移動です。
実はこの天岩戸神社もとってもいってみたかった神社の一つ!

一願成就の日室ヶ岳遥拝所

その天岩戸神社へ向かう途中にあるのが「日室ヶ岳遥拝所」。

日室ヶ岳は天照大神が降臨したとされるご神体。夏至の日には遥拝所から見て頂上に日が沈むんだそうです。一度見てみたいですよね。

それにここから見る日室ヶ岳は最も美しいとも言われています。この日も木々の色づきがとてもきれいでした。

日室ヶ岳は「一願さん」とも呼ばれており願い事が一つだけ叶う「一願成就」の信仰が古くからあります。

ここも強力なパワースポット。しっかりチャージしました。

歩きながらふと視線を上へやると紅葉した葉の間から太陽の光が射して神秘的とさえ感じるような美しさでした。

パワーチャージのおかげか足取りも軽く天岩戸神社(あめのいわとじんじゃ)へ到着。

岩盤の上に鎮座する天岩戸神社


天岩戸神社は皇大神社の奥宮とされておりご祭神は櫛御毛奴命(くしみぬけのみこと)。須佐之男命(すさのおのみこと)と考えられています。
岩戸山(日室ヶ岳)は古代より信仰があり禁足地とされていて頂上付近には今も岩の祭祀址があるとも。

それに岩戸山は神々が降臨したと伝わっており、ご社殿の裏には神々が座したという「御座石」があります。

岩戸山の下を流れる宮川渓流の岩の上に鎮座しています。この景色は初めて。

そして更に驚くべきことに近くで参拝したい場合は上から垂れ下がっている鎖を伝って岩を登ります。過酷…。

しかも…!!

この日は大失敗!何とスカートで出かけてきてしまったんです!

一瞬あきらめようかな…とも思いましたが次の瞬間「やっぱり登る!せっかくここまで来たし!!」と…

…初めてのロッククライミングはスカート姿でした、笑(良い子は真似しないでね)

そして上り切っって何気なく振り返ってみると!


きれいな景色のごほうびです!あきらめなくて良かった。

眼下に見える甌穴(おうけつ・転石によってできた岩のくぼみ)は神様が湯あみをしたという産釜・産だらいと伝えられ、日照りの年でも水が絶えることがないと言います。

この日は足元が乾いていたので何とか登ることができましたが、濡れているときは滑りそう。どうか動きやすい服装、歩きやすく滑りにくい靴でお出かけください。

まとめ

今回も自然の中を歩き周り、いろんなところからたくさんのエネルギーを頂き心身ともにリフレッシュすることができました。

こんなときにもマイルは私の強い味方。

そして時間が許せば出かけられる環境と健康に感謝せずにはいられない旅となりました。

これからも何処にいようが健康に留意して、またエネルギーチャージに出かけたいと思います。

まだまだ旅は続きます♡天岩戸神社を後にして、次は天橋立へ向かいます♡
そちらの記事はこちらからどうぞ♡

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